残業中。
奥さんから電話がかかってきます。
「事情を説明するのは難しい、とにかく早く帰ってきて」

帰ってみてびっくり。
庭に転がっているのは幼い女の子の死体。
犯人は…おそらく中学生の息子。
こうなってしまった以上、いまやらなきゃいけないのは警察に電話をすること。だよね。

だけど。

奥さんは「あの子の将来はどうなってしまうの!?」(なんの罪もない女の子の命を奪っておいて!)と主張。
さてこの家族の行く末は???

というハナシ。

★★☆。

「となり町戦争」いらい三崎亜記を何冊か読んだけど、やっぱりSFは疲れる。
で、東野圭吾は読みやすい。
けど、けっこう当たり外れがある。

殺されてしまった女の子とその家族を思って胸が痛み。
殺してしまった中学生男子とその家族を思って怖くなり。
そして高齢化した親の介護の問題。

ワタシの人生にもこれから起こりうるかもしれないよね。
面倒なことから目をそむけてばかりじゃいけない。
ワタシもそむけがちだ。

過干渉・過保護な親にだけはなりたくない。とは思うものの。
こにゃこがどんな子に育つのか・自分がどんな親になっていくのか。
まだまだよく分かりません。

可もなく不可もなく。
さらっとさくっと読みやすかったです。
でも大ドンデン返しは無理があると思う…。
六本木にあるビルに福祉関係の会社がはいってます。
このビルの最上階が社長室。

エレベーターには暗証番号、非常通路には鍵がかっており、最上階フロアには限られた人間しか入ることができず。
さらに社長室の前には防犯カメラが設置されているのに。

このどれにもひっかかることもなく社長が自室で撲殺されちゃうんだよね。
つまり密室。
凶器もはっきりしない。

唯一カメラに写らず社長室に入ることができたのが専務。
とうぜん容疑をかけられるんだけど、当の本人は「絶対にやっていない!」と。

はたして犯人は?そしてその殺害方法とは???

というハナシ。

★★☆

本格ミステリーです。
じつは本格ミステリは苦手。でもこれは面白く読めましたー。

主人公たちが次々に推理し仮説をたて、でも検証してみるとやっぱり違ってガッカリ。
コナンくんは一本道だけど、いろんな方向から一つ一つ可能性を潰していく流れがおもしろかったです。

そして後編。
天才がストイックに完全犯罪を成し遂げようとする…「青の炎」だ。

でもなー泥棒はいいけど殺人はダメって。
めちゃめちゃ勝手な言い分。
で、オイシイとこどりしちゃったんでしょーなんだかなぁ。
主人公(男)のキャラがイマイチ掴めなくって、読後、彼の評価をどこに落ち着けていいのか分かりません。
もっと読みたい、かな。うん。
家に届いた町の広報誌を見ていたら、小さく書かれたこんなお知らせを見つけます。

「となり町との戦争のお知らせ」

で、主人公が真っ先に気にしたのが、通勤。
車で隣町を通って会社に行ってるもんだから、戦争が始まったら隣町は通れなくなっちゃうのかな?

そして戦争開始予定日当日。
ちょっと早めに家を出てみたりしたけど、なーんの変わりもないの。
普通に隣町を通って会社に行って、社内でもダレも話題にしないし、町の雰囲気もいつもと変わりなく平和そのもの。

戦争なんて結局始まらなかったか、もしくは自分が思い描いていたような血なまぐさい戦争ではないんだろうな。
なんて思い始めたころ。
またまた広報誌が届きます。

今回は戦争に関しての記載はとくになし。
ただ、町勢概況に。
人の動き。
転出〇人 転入〇人 出生〇人 死亡〇人(うち戦死者12人)

…戦死者12人!????
やっぱり戦争やってるんだ!

そんななか主人公のもとに役場から「戦時特別偵察業務従事者の任命」ってな手紙が届いて…。

というはなし。

★★☆

おもしろかったけど、たいして盛り上がらず淡々と終わったなぁ。
本を読むときって(本だけじゃないけど)どういうオチがつくのか。
けっきょくそれが気になって最後まで読み進めるでしょ。
なんかたいしたオチもなく急に文学的にまとめられた感じ。

うーんと。
よその国で今こうしてるあいだも実際に戦争がおこなわれていて人が死んでいってる。
それを情報としては知っているけど、平和な日本で暮らしているワタシはリアルに感じることなんてできない。
ということは、戦争なんてワタシにとってはないも同然。
なにごとも興味を持って積極的に取り組まなきゃ意味がないんだよ。
ってことでよろしいでしょうか?

ところで文庫版には別のエピソードも収録してあるそうな。
えーそっちも読みたいよ(けど図書館に置いてないの)

図書館通い。

2008年3月22日 読書
駅とは違う方向に10分ちょっとくらい歩くと、図書館があります。
家は古くて狭くて…だけど、この立地はホント最高!
旦那殿ありがとう。

最近はようやく自分の趣味を楽しむ余裕がでてきました。

旦那殿が休みの日は家事の一切を放棄してDVD観賞(「4400」を見終わって今は「LOST」にはまり中)

で、こにゃこを寝かしつけてから自分が寝るまでの3時間ほどに、WiifitをやったりDSやったり本を読んだり。

出産前に買った本を読んじゃったので散歩がてら図書館へ。

いやー図書館っていいよね。
ぎっしりと棚に並べられた本。
そのどれでも読めるんだから(もちろんワタシの興味の範囲なんて極少なんだけど)
本屋ではあじわえない気分だよ。

前の前の前の家に住んでたときは、けっこう図書館を利用してたんだけど。
思えば旦那殿と付き合いはじめてから行かなくなっちゃったなぁ。
恋って…。

ハードカバー→文庫→古本になるまで待って待って待って、という読書スタイルなので、読みたい本はいっぱいあるんだよね。
これから図書館に通いまくってやるぞ!
うはー楽しみぃ♪♪♪
(ネットで予約や取り寄せもできるから便利なのです♪)
ある朝。
N県警幹部の1人、人望厚く誰からも信頼されていた不破さんが失踪してしまう。
なにやら事件に巻き込まれたのか、はたまた自分から姿を消したのか・・・。

今この瞬間、不破さんの命が危険に晒されているかもしれないってのに。

残りの幹部6人は、保身だかとか出世だとか誇りだとか天下りポストだとか。
手を取り合って事件を解決すればいいものを、全員が「他者を出抜いてやろう」としか考えてなくって、てんでバラバラに調査を始める。
おまけに官舎(社宅みたいなもの?)では、それぞれの奥さんが女の情報合戦バトルを繰り広げていたり。
このバラバラな情報が、話が進むにつれ一つに繋がって行くのが爽快です。
そして真実が明かになったとき、6人が下す決断とは???
というハナシ。

最初に人物紹介なんてあって。
官舎とか県警庁舎の見取り図まであって、んーややこしそう。
だって警察組織のことなんて全然判らないんだもん(読み終えた今でもあまり理解してないけど)
でも読んでるうちにちゃんと判ってくるから大丈夫。
そしてラストでやられました。

ワタシにとってラストの一文ってかなり重要。
これによって「面白かった」が「すごく良かった!」に大変身しちゃうくらい。
今回の「震度0」は・・・合格です!
心がググッと掴まれました。
いやー面白かった。
すごく良かったなー。

何度も何度も繰り返し読んだ、この一文。









再度、部長会議を−。
もし他の誰かがそう進言しているのだとしたら、N県警はこの「激震」からも立ち直れるに違いないと堀川は思った。
「いま、会いにいきます」の作者です。

これを読んだときは、泣いて泣いて大変だった(笑)

けど今作はなー。
これが市川拓司の持ち味なんだろうな。とは思うものの。
どうしても「いま、〜」の二番煎じとしか感じられない。
だってお父さんの語り口とか性格とか、たっくんと一緒なんだもん。
んで設定がどこにでもいる普通の家族なだけに・・・こんな家族いないよー。

もしかしたらワタシに子供が出来て、それからもう一度読めば、もっと感情移入できるのかもしれない。
けど今のトコ、この人の世界はお腹いっぱいだ。
弘海の身に起こる変化とかは面白いんだけどな。
ちょうど夏だしサスペンスホラーをね。

主人公でこの話の語り手でもあるワタシ。
田舎に暮らす9歳の女の子、夏休みを満喫中。
こんな平凡な五月ちゃん。
なんと始まって数ページで、同級生の弥生ちゃんに殺されちゃうんです。

自分が殺したとバレるんじゃないかと、ただそれだけに怯える弥生ちゃん。
弥生ちゃんの二つ上のお兄さんで、何事にも動じない恐ろしく頭のイイ少年健くん。

この2人が五月ちゃんの死体を隠してしまおうと画策する様子を、五月ちゃんは怒るでもなく恨むでもなく、ただ淡々と語っている。
そんな話。
自分を心配するお母さんを見て心を傷める様子もないのに、だらしなく寝転がった自分の死体を健くんに見られることは恥かしがったりする。

なんだコレ?
ものすっごいモヤモヤする。
モヤモヤを晴らしたくて、一気に読んじゃいました。
うおーモヤモヤー。
けど結構このモヤモヤが快感なんだよね(笑)
女刑事・音道貴子が主人公の2作目(3作目?)です。
前作の「凍える牙」も面白かったけど、今作「鎖」は傑作!
「凍える牙」を読んでないと面白さ半減だろうけど。

警察なんてしょせんは男社会。
女刑事なんておじょうちゃん、扱いにくい・足手まとい、くらいにしか思われず。
そんな中でなんとか職務をまっとうしようと頑張る貴子。
「凍える牙」では率先してバイクをぶっとばしたりしてカッコイイの。

そんな貴子が今作ではロクでもない男とコンビを組まされ。
そのおかげで殺人強盗犯に拉致監禁されてしまう。
最初こそ「自分は刑事なんだら!」と気を張っているものの、だんだんと恐怖に支配され「このまま死んでしまうんだ・・・」と悲観的になったり。
この心理描写がすごく巧み。

そして犯人グループの1人、中田加恵子。
前作の貴子の相棒で今作では貴子の身を人一倍案じて捜査を続ける中年刑事、滝沢。

この3人がラストでどうなってしまうのかが気になって気になって、最後まで一気に読んじゃいます。
あー夜更かししちゃった。

以下ネタバレ。











滝沢があんなに貴子のことを思ってるのに、完全な片想いなところが切な面白い(笑)
まさに心配性なお父さんと、それがウザイ娘みたい。
でも滝沢と言葉を交わしたことで、貴子の負けず嫌い復活!痛快!
次回作があるならば、この2人もっと仲良くなってればいいのになぁ。
この間ドラマでやってたんだよね。
見てないけど。
見れば良かったよ。
近頃笑ってないわぁ、という人にオススメの本。

レギュラーで登場するのは、伊良部総合病院の跡取息子・精神科医の伊良部一郎。
と、その下で働く看護婦のまゆみ。

この伊良部。
能天気でお調子者。
中年巨漢の頭には5歳児の脳が詰まってるんじゃないか?と疑いたくなるような医者。
胸元も顕わなミニの白衣に身を包んだ看護婦まゆみは、無愛想に注射針を突き立てる以外に仕事してないし(笑)
ワタシの中では「めぞん一刻」のあけみさんのイメージ。

この2人のもとに、さまざまな悩みを抱える患者タチが訪れる。
という短編集です。

すっごい面白かったよ。

とくに3話目「義父のヅラ」
主人公は大学講師の池山さん。
そろそろ40歳になろうという妻子ある中年。
彼の悩みというのが・・・勤務先の大学の学部長(つまり権力者)でもある自分の義父のヅラが気になって仕方がないこと!
ダレが見てもカツラだと判るのに、ダレ1人家族でさえも口に出さない。

そのヅラをね。
池山さんは引っぺがしてやりたくなるの(笑)

もちろんやったが最後、笑っては済まされない大惨事になるんだけど。
判っているんだけど、ヅラを前にすると手が伸びそうになり。
やってしまうんじゃないかと恐怖し、やりたい衝動と格闘し、まともな生活も送れないほど(なにしろ職場が一緒だもん)
脅迫神経症という病気らしい。

そして伊良部くんに相談に来るんだよね。
あらいざらい伊良部くんに話し。
全ての話しを聞き終えた伊良部くんの言葉は。

「アハハ、やればいいじゃん。やろうやろう!」(←100%面白がってるだけ)

さてはて、池山さん人生最大のピンチを切り抜けられるのか!?
そして義父のヅラの行方は???

電車で読んでて、何度笑いを堪えるのに下を向いたことか(笑)
すんっげー面白かったよ。

それとラストも好き。
ヅラの話とは別の意味で、電車でニヤついてしまいました。
伊良部シリーズはもう一冊出てるの?
是非読みたい!
少年犯罪といえば、ワタシの中で宮部みゆき。
宮部みゆきの描く若者は、ホント鬼です。
更生なんて絶対に無理。
良心のかけらもない、人間じゃない、法で裁くなんて生ぬるい殺してもいい存在。

そのイメージで読み始め・読み進めてたからさぁ。
いつ本性が出てくるからとハラハラしたよ。

実際、ダレもが正しい道だけを考えて生きてるワケじゃない。
「殺すか・殺すまいか」は大袈裟だけど。
ワタシだったら「(仕事に)行くか・休むか」とか?←平和

間違えても、その気があればいくらでもやり直せる!
っていうのは乃南アサのテーマなのかしらん。
感動的。
その気はないけどね(笑)

こんなことしか書けないけどさ。
ラスト前とラストは大号泣だったのよ。
最後の一文が好き。

サスペンスというより、少年の成長物語でした。
ワタシも成長したいよ。
前に読んだ「パラサイト・イブ」がすっごい面白かったのを思い出し。
同作者のコレを読んでみましたー。

えっと、結論から言うと。
全くおもしろくない!!
何コレ?

この本589ページあるの。超大作。
で、物語が動き始めるのが半分まで読んだとこ。
やっと面白くなってきたー。

・・・なってきた???

ラストあたりの衝撃の事実がわかるあたりで。
もうダメだと感じたけど、惰性で最後まで読みました。
確かにあまりない意外な展開ではあったけどさ。
登場人物のダレも好きじゃない。
ダレにも感情移入できないから、この展開にワタシの心は冷める一方。

けっきょく何が書きたかったのか。
作家の愚痴?
つまらないから読むのに時間がかかっちゃったよ。
さ、次次。
一ヶ月後に結婚式を控えた陶子と勝。
「ごめん。もう、会えない」
たった一本の電話を残して、勝が失踪してしまう。
その夜、刑事である勝の相棒の娘・韮山のぶ子が惨殺されていた。
どうやら事件には勝も関わっているらしい。

勝がのぶ子を殺してしまったのか?
何故、勝は陶子をおいて消えてしまったのか?

勝を探して、陶子は日本中を駆け巡る。

というお話。

恋愛サスペンス?
たどり着けそうでたどり着けず。
陶子の勝に対する一途な思いは募るばかり。
読んでいるワタシも一緒になって、勝を求めてしまいマシタ。

だって。
のぶ子のお父さん刑事も、事件の真相を探るんだけど。
真相に近付くほどに、なんで勝が逃げたのかが判らない。
あの夜にいったい何があったの?
こんなにも一途な陶子を捨ててまで・・・いったい何を考えているの?
なんで?なんで?なんで???

最終章。
ノン・ストップで一気に読んじゃいマシタ。
どんなに嘆いても起こったコトは元には戻せない。
2人の道が二度と重ならないコトを悟る陶子。
言わなければならない、決別のセリフ。

ああぁぁぁ、悲しいよー。
泣いちゃう。

気持ちだけじゃ、どうにもならないコトってあるんだなー。
もし彼氏殿の身に何かが起こったとき。
ワタシはちゃんと支えてあげられるかな。
←見てよ、コノ表紙。
買いにくいっつの。
というかコバルトの棚の前に行くのが、もう恥ずかしいッス。

普段は本を購入しても、あんまりカバーとかかけて貰わないんだけど。
ソッコーお願いした(笑)

ブラックキャットシリーズの完結編デス。
ていうか、完結していないコトすら忘れてマシタ。
だって「3」が出たのが9年前!
ちなみに「2」が出たのが、そのさらに9年前!!
何十年越しの完結???
もっと責任持って貰いたいよ。
学生時代にスッゴイ読んだ高河ゆんとかさー。
源氏は一体どうなったんだ!?

えっと。
面白いか面白くナイかで言ったら、面白くなかったんだけど(笑)
でもキャットが幸せになってくれたので良かったよ。
あ、ネタバレしちゃったー。
エッセイです。
ドラエモンの四次元ポケットみたいに、こんなモノがあったらイイナのお話。

実はワタシもずっと昔から、こんなモノがあったらイイのにと思ってマシタ。

それは。
名付けて。

神様の声聞きましょう機。

たった一つの真実見抜くコナン君ではナイんだけど。
世の中どんなコトにでも、絶対に正しい答えがあるんじゃナイかなぁと思うんだよね。
ソノ人の考え方とか育った環境の違いとかで、人ソレゾレ何通りもの意見があって答えがあるのは判ってるんだけど。
だから自分タチでは絶対に知る事が出来ない答えなんだけど。

そういうのを全部考慮して、平等に冷静に判断した上で、どちらの言い分が正しい。みたいな。
ソノ判断はもちろん神様がするんじゃナイけど、判りやすく言えば神様?

言いたいコト判るかなぁ。
すっごい体力使った。
だって、3分の2くらいは泣きながら読んでたから(笑)

だってだって、死んじゃったお母さんに再会して嬉しくっても、またまた辛い別れが来るって判ってるんだよ。
ドレだけ幸せな時間を過ごしてたって切なすぎる。
別れのトキを想像すると泣いちゃうの。

「フランダースの犬」でネロとおじいさんが幸せそうに笑いあってるシーンで泣けるからね。ワタシ。
(↑早過ぎる(笑))

動物モノと子供モノは泣けるのが定番だけど。
子供モノにより弱いみたい。

こういうの読むと、側に居るヒトが愛しく思えるんだけど。
実際ソノ気持ちが長続きしナイんだよねぇ。
コノ夫婦が羨ましいデス。
澪のような良妻賢母になりたい。
もう何も聞かずにとりあえず読んで。
予備知識一切ナシで、強引に推しつけたい一冊。
読むつもりがあるならココから先は立ち入り禁止。
ネタバレはしないけど。


ジャンルはタイトルから推測出来るように、ミステリー。
でもタイトルから想像してたようなストーリーではなかったデス。

ミステリーだけどハラハラしない。
ドキドキもしない。
日常なのデス。

世間の荒波に揉まれながら、子供・家族の絆を守るタメに必死に戦う夫婦。

子供が学校でいじめられてる。とか。
上司とうまくいかない。とか。
お金の問題。とか。
そして他人にも子供にもお互いに対しても、誠実であろうとする夫婦。

そんな2人に育てられる子供タチ。
もちろん、すんごくイイ子タチなのよ(ワタシはロビーが好き♪)
そしてツイツイ家族愛にどっぷりハマってしまい。

え?まさかまさか???

いつもの通り電車で読んでて。
「この展開は読み続けると泣いてしまう!」
と、危険信号をキャッチし中断。
家に帰ってタオル片手に泣きながら読了。
読み返して、また泣いて。
落ち着くタメにお風呂に入ってシンミリし。
あがって、またまた読み返しては泣き。

切ない。
というか、本当に悲しいお話デシタ。
読んで。
ミステリ好きなんだけど。

ワタシはどうやら、本格推理モノって苦手みたいデス。

密室事件の謎とか暴きたくナイんだモン。
ページの途中で建物の図とか出てきちゃうような。
むしろ煩わしいくらい。

というワケで、ワタシにはイマイチな一冊デシタ。
残念。
ワタシが好きなのはミステリでなく、サスペンス???斬り。

・・・・・。
とうとうワタシも東野圭吾デビュしちゃいマシタ。
すっごい読みやすい。
ちょっと拍子抜け。
「レミゼ」の後だから余計にそう思える。

長野の実家に帰るタメ、バスツアーに参加する妻・直子と娘・藻奈美。
そして事故。
奇跡的に助かる藻奈美。
しかし小学生の藻奈美の肉体に宿るのは、妻・直子の魂であった。

というハナシ。

娘なら父親として接するコトが出来るのに。
妻ならば夫として接するコトが出来るのに。
どちらでもあり、どちらでもナイ存在になってしまった直子。

置いてけぼりにされる寂しさだとか。
ソコからくる嫉妬だとか。
お互いの気持ちがぶつかり合って、もうどうすりゃイイのか判んナイよ。
なんて気持ちがスゴク共感出来る。
こんな奇妙な設定じゃなくても、日常生活でこういうコトってあるよね。

そしてラスト。
平助の決断、直子の決断に号泣。
夜ベッドの中で読んで、翌日人相が変わるくらい(笑)

というワケで以下ネタバレゴー。





真相が判ったトキには直子に怒りマシタ。
そんな嘘付いて騙して、ソコまでして妻の立場から解放されたいんだ。って。

けども直子の決断は、2人の秘密から夫を解放してあげたんだね。
自分1人だけで背負っていこうと。
コレも「愛する人の幸せのタメに」の決断。

だけどこんな終わり方ヤダよう。
切ない・・・というか、虚しいというか、やるせナイといか。
ぴったりの言葉が見つからナイけど。
とにかくヤダ。

あと事故で大切な人を失うのは、やっぱツライなぁと。
病気でもなんでもツライだろうけど。
事故は突然だし。
加害者が存在するし。
全5巻。
やっと読み終わりマシタ。
面白かった!けど辛く長い日々でもありマシタ。

原作を読むと、ミュージカルの方がいかに端折って端折って意味が判りづらくなってるか判りマス。
ていうか、こんな有名な文学作品の内容くらい知ってるでしょ。ってコト?
なんだか文化人に一歩近付いたカンジ。
細かいトコ理解してナイけど(笑)

感動シーンはたくさんあるけど。
特に最後は目がとろけそうなくらい、泣いちゃったけど。
一番心に残るシーンは冒頭。
全ての物語の始まり、司祭様の慈悲心にジャン・ヴァルジャン同様、ワタシも衝撃を受けマシタ。

そして善と悪の葛藤の日々。
ソノ中で訪れる幸福な時間。
愛する者の幸せを願いたい、とは思うのだけど。

ジャン・ヴァルジャンの生き方を見習わなきゃだよ。ホント。

無理だね。
随分前に読もう。と宣言したけど。
他の本に浮気したりしながらも、アレから地道に読んでマス。

1巻・・・ジャン・ヴァルジャン。
2巻・・・コゼット。
3巻・・・マリユス。

てなカンジかな。
主人公タチが出てくると、とっても面白いんだけど。
途中途中の無駄に詳しい背景。
ココを読んでるのがすっごいツライ。
ナポレオンの動きとか大切なの?
歴史は苦手なんだってば。

さて3巻読了、4巻の最初の方まで読みマシタ。

マリユスとコゼット。
2人の純愛っぷりが良いの!
もう全っ然ドロドロしてない。
だって名前も知らず、公園でスレ違うだけ。
言葉も交わさず、でもお互いに意識してるの。
想いも伝えられぬまま、運命(おじいちゃんの嫉妬)によって引き裂かれる二人。
ああん、今後の再会が楽しみ!
(でもソノ前に、また興味ナイ話が一つ二つ盛り込まれてるハズ)
ワタシ海外純愛モノとか結構イイかも。

マリユスはもちろんイメージ山本耕史。
新撰組のニヒルな彼もステキだけど。
やっぱりマリユスだよ。
物静かな文学青年。
でも、心には熱い思いを秘めているのよ。
山本マリウス。
ステキステキー!

全体の感想は全巻制覇したのちに、また改めて。
こんなキャーキャー言うハナシではナイんだよ。本当は。

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