女刑事・音道貴子が主人公の2作目(3作目?)です。
前作の「凍える牙」も面白かったけど、今作「鎖」は傑作!
「凍える牙」を読んでないと面白さ半減だろうけど。

警察なんてしょせんは男社会。
女刑事なんておじょうちゃん、扱いにくい・足手まとい、くらいにしか思われず。
そんな中でなんとか職務をまっとうしようと頑張る貴子。
「凍える牙」では率先してバイクをぶっとばしたりしてカッコイイの。

そんな貴子が今作ではロクでもない男とコンビを組まされ。
そのおかげで殺人強盗犯に拉致監禁されてしまう。
最初こそ「自分は刑事なんだら!」と気を張っているものの、だんだんと恐怖に支配され「このまま死んでしまうんだ・・・」と悲観的になったり。
この心理描写がすごく巧み。

そして犯人グループの1人、中田加恵子。
前作の貴子の相棒で今作では貴子の身を人一倍案じて捜査を続ける中年刑事、滝沢。

この3人がラストでどうなってしまうのかが気になって気になって、最後まで一気に読んじゃいます。
あー夜更かししちゃった。

以下ネタバレ。











滝沢があんなに貴子のことを思ってるのに、完全な片想いなところが切な面白い(笑)
まさに心配性なお父さんと、それがウザイ娘みたい。
でも滝沢と言葉を交わしたことで、貴子の負けず嫌い復活!痛快!
次回作があるならば、この2人もっと仲良くなってればいいのになぁ。

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