「複製症候群」西澤 保彦 講談社

悩み・恋多き高校生タチ。
アル日突然空から降ってきた虹色の壁に閉じ込められる。
なんとソノ壁に触れると、クローンどころか記憶までもコピーされたもう一人の自分が産まれくるのデス。
もちろんお互いに自分コソが自分だと思ってて。
そんな日常じゃナイ状況のなか、他殺死体まで発見されちゃったりして・・・。

てな内容のSFミステリー。

ワタシはよく思いマス。
もう一人自分がいればイイナって。
そしたら交代で仕事に行ったり。
もしくは、お互い職を持って2倍稼ぐか。

もう一つの理由が、自分の人生、結局自分で考えるしかナイでしょ。
でもダレかに頼りたくて。
でも自分を一番に心配出来るのは自分だけで。
だからワタシのコトを一緒に考えてくれるワタシがソバに居ればイイナと(ややこしい)
そんなヨワヨワなコトをよく考えるのだけど。

コノ本を読んで、自分とは別の個体がソコに居るってコトは。
もうソレは自分じゃナイんだってコトに気付きマシタ。
当たり前なんだけど。

ま、実際あり得ナイからどうでもヨイね。

んでコノ本面白いデス。
西澤保彦は設定は面白いんだけど理屈っぽいトコが嫌なのね。
もうコノ本を最後に読むのやめようと思ってたんだけど。
「ちょっとぉ」って思う展開もあるんだけど。
ソレ以上に心理的なトコにとても共感出来る。
面白かったデス。
次どうすっかな〜もう。

どんな人でも状況次第でどうにでもなっちゃうのカモね。

最後のセリフには胸が熱くなりマス。
「5分後の世界」「青の炎」もそうだけど。
こういう投げっぱなしなカンジの終わり方好き。

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